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土居秀幸 日本学術振興会海外特別研究員 hideyuki.doi(at)uni-oldenburg.de |
| Institute
for Chemistry and
Biology of the Marine Environment, Carl-von-Ossietzky University Oldenburg, Schleusenstrasse 1, 26382 Wilhelmshaven, Germany E-mail: hideyuki.doi(at)uni-oldenburg.de Tel: +49 4421 944 207 Fax: +49 4421 944 140 Lab. web site: http://www.icbm.de/planktologie/en/ |
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研究概
要
1) 食物網構造を考える
生態系の食物網や物質循環が,様々な空間構造
(沖帯と底生,瀬と淵など)や空間スケール(生息場所〜
景観)でどのようになっていのかは断片的な知見しかなく,いまだによく分
かっていません。そこで,食物網・物質循環構造の時間的・空間的な構造について理解を深めるべく,水圏生態系中心にして空間構造・スケールを意識した食物
網の研
究を進めています。食
物網の研究では,炭素・窒素などの安定同位体比(12C
と13C,14N
と15N
の 比率)を用いた解析方法が利用されています。炭素・窒素安定同位体比は,餌とそれを食
べた生物の間では,一定の割合で変化していくことがしられていますので,食物網を解析することが可能です。そこで,湖沼・河川・干潟・沿岸海洋な
どのさまざまな水圏生態系にお
いて,安定同位体比を用いて,食物網の時間的・空間的な構造とその動態について研究を進めています。 また,食物網を表す重要な特徴である食物連鎖長(生産者から最上位捕食者までの栄養
段階の長さ)については,今まで多くの議論が重ねられ,どのように食物連鎖長が規定されているのかについて多くの仮説が提案されていま
す。そこで,安定同位体比を用いて食物連鎖長がどのようにして規定されているのかについて,様々な仮説の野外での検証
を行っています。
2) 被食者ー捕食者
関係,宿主ー寄生者関係を考える
食物網は,被食ー捕食関係や宿主ー寄生者の関係の集まりとみることができます。そこで,主に河川藻類食者と付着藻類をモデルとして
被食ー捕食関係について,誘引物質の可能性,空間スケールによる関係性の違い,捕食者による被食者群集構造の変化など様々な観点から検討しています。宿
主ー寄生者関係については,巻貝と寄生者である吸虫との関係について,宿主と寄生者の餌資源,宿主ー寄生虫関係のダイナミクスと気候変動の関係な
どについて検討しています。
3)
気候変動と生態系の応答を考える
今後,温暖化など急激な気候変動が予測されていますが,生態系が気候変動の影響にどのように応答するかはまだほとんど明らかになっていません。そこで,気
象庁の生物季節観測データやワ
シントン湖のプランクトン群集データセット,チャニー湖での宿主ー寄生虫の長期観測データなどさまざまな長期観測データセットを用いて,生物群集の構造や
各種の生物季節が気候変動によってどのように変
化するのか
について検討しています。
Key
words:
生態学,陸水学,生物地球化学,気候変動, 食物網,空間,安定同位体比,データセット解析,物質循環,湖沼,河川,干潟,沿岸海洋,ベントス,プランク
トン,微細藻類,魚類,水生昆虫
略
歴
2000
年:大阪府立大学総合科学部 自然環境科学コース 卒業
2002
年:東北大学大学院理学研究科 生物学専攻 博士前期課程 修了
2005
年:東北大学大学院生命科学研究科 生態システム生命科学専攻 博士後期課程 修了
2005
年〜2008年 日本学術振興会特別研究員(PD)愛媛大学農学部 物質循環生物学研究室
2006
年〜2007年 Visiting Scholar(日本学術振興会特別研究員)University
of Washington, USA
2008
年〜 日本学術振興会海外特別研究員 Carl-von-Ossietzky University Oldenburg,
Germany
所
属学会
日本生態学会 日本陸水学会 応用生態工学会 日本海洋学会
The
Ecological Society of America (ESA) American
Society of Limnology and Oceanography (ASLO)
North
American Benthological Society (NABS)
